研究熱心!!先日まで木鶏丸記録保持者だった橋本名人に
勝るとも劣らない岩間様。
「自分は上手」と自分で自分を評価される方をごく希にみかけますが
岩間様はそんな態度、雰囲気すら醸し出さないとても紳士な方です。

先日14.06kgと木鶏丸の記録を大幅に更新されましたが 私は
“釣れるべくして釣った”と思っております。 食い気が無い時や釣れて
無い時人によっては口に出ます。「エサが取られん」「今鯛居らん」等

しかし岩間様の釣りはそんな時がチャンスとばから集中して小さな
アタリを探して見逃さず大鯛を上げている姿を良く見せて頂きました。

“釣るべくして釣った”とは釣られて来たと釣ったの違いでは無いかと
思います。

4年弱と永いようで短いお付き合いでしたが私自身も大変勉強になった
時を過ごす事が出来ました。

取り合えず3月でテンヤ釣りを卒業される(出張で帰福した時は来船
して頂けるそうです)岩間様のテンヤの魅力お楽しみ下さい。


                           木鶏丸 船頭 



NECトーキン株式会社
岩間 俊明様



すっげー おもせー

でも やってみなけりゃ わからん わからん

テンヤ釣りの魅力は

頭で考える楽しさ、おもしろさではなく、体が喜ぶ楽しさ、おもしろさです。

(きっとアドレナリンが湧きでるのでしょう。)

理屈や、言葉にする事は難しいのですが、少しだけでもお伝えできれば良いなと思います。

1)「出会い」

‘05/4福岡へ転勤し、真鯛釣りがしたくてネット上で捜索しました。神奈川県三浦半島
で真鯛に出会い、真鯛に恋いこがれ1年を通して竿を使った真鯛釣りにのめり込んで
いました。船中ボーズはあたりまえ。真鯛釣りはそんなものだと・・・

ところが木鶏丸のHP上には船の上に、見たこともない数の真鯛が横たわっているで
はないですか。驚きでした。

人気の木鶏丸へ乗船許可が下りたのが’05/5/22、それから約4年間、頭のてっぺんから
親指の爪の先までどっぷりと「テンヤ釣り」はまりました。

2)「初めての木鶏丸」

初乗船日、下船後のメールが残っていました。・・はまる覚悟はすでに出来ていたようです。

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木鶏丸

梅津 様(船長に伝えて下さい。)

  

こんにちは(こんばんわ)

今日、一から十までお世話になった岩間です。

ヨマと28日宜しくお願いします。        ・・早速ビシヨマ御願いしました

はまる覚悟は出来ていましたが、やはりはまりました。

今日は4打数1安打でした。

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殆どの釣りが、釣り具メーカー主導であり道具を必要とする昨今、ビシヨマテンヤ釣
りは道具がシンプルな為に、大手釣り具メーカーがあまり手を出さないのも僕には大
きな魅力でした。半年くらいは素直に教えられた事を実行していましたが、自然相手
のため、時化=暇 道具作りへ・・、梅津船長、諸先輩に、優しく教えて頂きました。

3)「四季」

  夏:小さな当たりをこつこつと育てて、本当たりを待つ釣りです。

    外道が(底もの)が美味しい季節です。九州の夏の海は暑く、ビーチパラソルが
    欲しくなります。

   秋:名島の鯛は美味しいですね。

      比較的数釣りでしょうか?

冬:活性が下がり、海老の頭と胴のあたりをかじる様なかすかな当たりとなります。 

  当たりを取りきり針掛かりさせないと釣れない、一番楽しい時期です。時化で出
  船出来ない日が多くなります。

春:のぼり鯛、桜鯛と言われ、ふとか鯛が釣れるシーズンです。飽きるほど釣ったこ
  とが有りませんが、「もうよか」と言えるくらい釣ってみたいです。活性が上がり
  中層で補食する時期で、当たりも鮮明です。但し中層で当たると「ばらし」の確
  率が高くなるようです。

  

四季を通して、当たりの基本は底です。底を切った瞬間に当たりが集中します。底を
感じ取ることはこの釣りで非常に重要なことですが、底を確認するために、一番当た
りがでる離底の瞬間を止めてしまったり、底を確認したりする事は、補食のチャンス
を逃す事になるので注意が必要です。少し多めに糸を出して
10m20mまでたぐり上
げます。

底にテンヤを留めると、底ものやれんこは補食しますが、真鯛は補食しないようです。

真鯛は食事に対するこだわりを感じます。そこがまた真鯛が恋しい理由かも・・・

底からこつこつと当たり(海老をつつくような当たり)だし、更にたぐり続けると本
当たり(重量感の有る当たり)となります。

針掛かりしてからは、経験値が必要です。特に真鯛はタモ網に収まるまでは安心でき
ません。

たぐり上げる速さは、海の底の海老をイメージしながら、更に釣れている人のたぐり
方を真似るのが良いでしょう。


4)「活き海老」

  生き海老年中常備・・並々ならぬ苦労だと思います。
   死んだ海老でも、頭さえ着いていれば、食いに違いは無いようです。餌の活きを気に
  掛けるよりは、水中で海老が回らないように、しっぽを取って真っ直ぐなるように釣
  り針へ掛けることが肝要です。2本針へ海老1匹を掛ける場合などは特に注意が必要
  です。

5)「道具」

学校の自由研究を思い出しながら色んな事を試しました。

a)思いを込めたテンヤで釣れると「うれしさ倍増」と各名人の言葉に乗せられて、テン
ヤの色塗りからスタートしました。

諸先輩方の釣れているテンヤをまねし、頭でイメージし数週間かかって完成です。
「このテンヤで釣れる」と思いこみも大事な要素なので、有る程度出来映えも気に
しています。

鉛の玉に、メタルプライマー等の表面活性剤(プラズマ洗浄機でも同様の効果)で
下塗りして、白色(発色のため)を塗り、自分好みの色を塗ります。最後にウレタ
ンを重ねて完成です。全ての塗装には十分乾燥を行なわないとしわが入ってしまい
ます。

僕は釣果と色は関係が有ると考えている一人ですが、支配的要素では無いとも考え
ています。

色に関してはやはり自然が相手なので,bestは無く、黄色系、金系、夜行系を水深、
時期、水の濁り、周りの人の色などを見ながら選んで使っています。

重さは、ビシヨマテンヤの成り立ちから軽い方が良いと思いますが、底が分かる範
囲にしておく事が重要です。

b)水圧と水深に興味を持ったおかげで、ビシヨマの設計を始めてしまいました。

構想は、着底、離底、おどりどり、水深50m130mまでをターゲットに相当の種
類を作りました。つれなくてもビシヨマをいろいろな状況(潮、水深)にて使って
みることが本当に楽しかったです。同じ重さでも、素材の違いで全く異なった感触
に仕上がります。これが思い通りになかなかならないのです。最適解はもしかした
ら無いかもしれない、道具になれる事も重要で有ると考え出すまでに、結構な時間
が必要でした。

糸の号数を落とせば、潮を受ける面積が減りますが、その分延びが発生します。同じ
14号でも、フロロカーボンとパラゴンでは直径で10%以上異なります。編み糸は
トトマスター、パラゴンを試しましたが、パラゴンの方が相性が良かったです。「感
度」、「点前まつり」などいろいろな面で、トレードオフが発生する事も学びました。

鯛ラージ、フロロカーボン、ナイロン、パラゴン 全てに一長一短有り最終的には、
当たり−針掛かりの好みと、バランスでしょうか?

    着底   :テンヤが底に着いた瞬間・・・落としているビシヨマが一瞬軽くなり
         ます。(うねりが大きいとわからなくなります。)

離底   :テンヤが底から浮いた瞬間・・テンヤ分ビシヨマが重くなります。

おどりどり:指先でビシヨマをはじいておつりが有れば、テンヤは浮いていて
、おつりが無ければ、着底中です。

僕が考える、海底との交信方法です。これらがわかればしめたものです。

6)木鶏丸での「ビシヨマテンヤ真鯛釣り」は
   釣り竿、リールを使用しないので
  ・鯛の3段引きを指先で堪能出来る。
  ・針掛かり後にばれやすい=悔しさを味わえる=つり上げたときのうれしさ一入
  梅津船長の知識
  ・真鯛のことをよく知っています。 
    (四季を通じて真鯛の居場所を探せる船頭さんです。これがプロですね。)
  ・夢を与えてくれます。夢がかなうかどうかは、腕次第?
  外道の多彩さ
  ・高級魚と言われる魚が多く釣れます。我が家では真鯛よりはるかに人気
  内面の鍛錬
  ・漁師からは、夫婦げんかをした次の日はせんほうが良いと言われるくらい、集中力
  が求められます。「船中で岩間さんだけよ、鯛釣っとらんのは」と船長からよく激励
  されたものです。

常連さん
  ・皆さん紳士です。分からないことは聞けば優しく教えてくれます。
  ・出船前の雑談も楽しいひとときです。

  指南書が少ないために、僕が経験した釣りの中では、とっかかりのハードルが高い釣りで
  すが、九州という恵まれた地域で、こんな楽しい釣りですから、やってみるべきだと思い
  ます。神奈川県で真鯛釣りを行っていた一人として東京近郊から飛行機代をかけてやって
  くる方の気持ちがよく分かります。いずれ僕も・・・

  今でも釣行前日は眠れないし、目覚ましより前に目が覚めるし。小学生の遠足状態です。

  大鯛記録更新目指して皆さん頑張りましょう。

 (たまたま巡り合わせで木鶏丸記録更新してしまいました。うれしー)

  最後に、こんな素晴らしいビシヨマテンヤ真鯛釣りを考え出した「先人」に、そしてプロ
 としてこだわり続ける「梅津船長」に、更には船の上での「出会い」に、少しだけ玄海沖
 から頂く「海の恵み」に感謝します。

  そして、いつまでも「ビシヨマテンヤ真鯛釣り」が継承されること祈願して!

                                2009年3月 岩間 俊明